生存報告兼ねた雑記

最初はただ「東方のTRPGってないよね?じゃあ作ろう!」から始まった。

現在でも自分のシステム除くと恐ろしい位TRPG経験が無いのですが、当時は本当に未経験って言う程やったことがありませんでした。

 その時やってたのが冒険企画局さんの出している「艦これRPG」。しかも第2版が出されて間もない頃でして、まあ無知ゆえの勢いを今でも感じます。
 後々詳しく調べているうちに千幻抄 ~幻想TRPG~」「東方ゆうやけこやけ」の存在を知って「ですよねぇぇぇぇ orz」を経験してしばらく創作意欲が激減するのですが、それから勉強兼ねてD&D(3rd)、クトゥルフ神話、ソードワールド、シノビガミを遊ぶ機会を得た後に最初に土台にしたのがクトゥルフ神話でした。
この頃は「TRPGプレイヤーにも広く遊んでもらおう」。そんなノリでした。
ただ、普段のロールでも中々複雑なのに戦闘では対抗ロールなどの計算は多いわダイスは多すぎて複雑すぎるなど今のシステムからは想像できないほど難解で複雑でした(当時テストに加わってもらってたD&D熟練者すらお手上げなほど)
当然どうやっても納得がいくことができず白紙にしてしばらくの間創作から離れました。
次に参考元にしたのがソードワールド。 装備などでスペルカードの固定値が上がるなど色々多種多様なスパイスをきかせた一品でした。
 ある程度作った頃合いでしょうか、当時常時参加させてもらっていた卓で何度も確認ミスなどを起こしてしまう自分に苛立たせてしまいキレさせるという事態を引き起こしてしまい、私はGMに謝罪した上で卓を抜けさせてもらいやらかしたショックで構築してきていたシステムも進めては消してばかりで全く進みませんでした。
ある日、気晴らしとテストプレイができればと思って出かけたコンベンションである意味事件とも良い機会とも思える事態が起きました。
 そこには一人の原作設定を愛す人にして長年のTRPGプレイヤーさんがいらっしゃいました。
 その方にはこのバージョンにしてやっとコンテンツに上がった「嫁とPLが愛するシステム」がやっとこ概念的なレベルに上がってきた時でした。
彼には人と妖、神などが愛しあう事の非合理さや設定的矛盾点、システムの難解さをこれでもかと追及されました。解放されるまでの数十分がまるで数時間を経験しているかのように思えたのを今でも覚えております。
 ここにきて私の中で決定的に出来上がったのは「TRPG熟練者程こだわりが強い人が増えてきて広く多く遊んでもらおうとすればするほど自由さと戦術性を求められる。」「原作設定への愛情が深い人ほどやろうとしている事の良さを説くのは難しい」という概念的な物を意識付けられた気がします。
 そこで私は今まで「なんとなくこうだろう」という考え方を捨ていちマーケティング戦略にも似た考え方をするように努め始めました。
まず考えたのが「結果的に長く作品が生きていてほしい」という事でした。 そうなると常に変化する設定についていける体制である必要性が絶対不可欠であり私個人だけでは不可能に等しいです。
 そして良くも悪くも東方界隈におけるサークル参加者の若返りが見えつつあり、プレイステーションでもPlay!Dojinなどで気軽に東方に触れる事が出来る様になっている以上、詳しい人向けに作っても苦労対効果(費用対効果ではないです)は大きくないだろう。そう考えました。 そこで今のコンテンツに通じる「東方の設定に詳しくなくても遊べる(サポート体制含む)」「TRPG初心者でも可能な限り早い段階で慣れることができる」「萌えさせたい」でした。
そこである程度のシステム構築して何名かにテスト参加してもらっている時に、一名はちゃめちゃな事をやってくれる人のお陰で大笑いさせてもらった時に「これだ!」とひらめきました。
 考えてみれば非常に簡単でなぜ気が付かなかったのだろうと後悔しているのですが、ゲーマーであるほど操作やストーリーで慣れると縛りプレイやおふざけに走るように、誰もが楽しくあるためには「非常に早く慣れる(サポート体制やシステム)とそれができるシチュエーションを用意すること」だったのだと。
そこで、いつぞやの人からもう一度艦これを読み直せと言われたことを思い出してもう一度読み、リプレイ動画を見直して悩みに悩んで自分なりの答えを出したのが『自称TRPG熟練者、原作設定厨お断り』『東方知識はルルブ内やブログで補完可能なサポート体制』『とにかくふざけることに全力になきるルール習熟難易度と環境』です。
今の本にするために箇条書きや草案を山の様に積んでいる最中、例大祭が静岡で行われる発表を聞いた夏、私は本来今年の紅楼夢を目途に来春(5月ごろ)から最終テストと要る要らないの決断をしようとしていた計画を大幅に繰り上げて兎に角このラフアイデアをゲームとしてなんとか運用できる状態にすることに全力を投じました。
 そしてコロナで中止濃厚と言われつつも万が一開催されるならという希望にすがって印刷所に印刷依頼をだしましたのが第1版であります。
結局3月も5月もコロナで中止になった今では骨折り損でもあったわけですが、初めての企業系フォロワーである『コノス』様や同人TRPG情報局様、Vtuberの氷雨サメ子様の出会いから始まり、おすろのこ様やおぎのみのり様にも遊んでいただいたり、現状でも10人のVtuber様とコラボ決まる等の快挙のお陰で活動開始3月から今日まででPDF、物理書籍含めて2桁に届く数が人の手に渡るという非常にうれしい事が起きております。
この嬉しさを活性剤に色んな人にもっと知って貰い、覚えてみたいという人には可能な限り懇切丁寧なサポート、遊んでみたい人にはその機会を作る努力など色々やっていきたいです。
 時々『そんな仕事みたいなことまでする必要ないよ?』と心配してくれる友人がいるのですが、私なんかにもこういうふうに認められるという事が非常に嬉しいですし結果的にこれが散々言ってきた人へのジャブ程度のしっぺ返しになってるかと思うとしてやったりと思えますし色んな人と遊ぶことで色んな笑えるシチュエーションに出会えることが非常に楽しみだったりするのでやめる理由がどこにもないのですよ。
むしろこれで過労死するならバッチコイやぁぁぁ!という気持ちがどこかにある気がします。(いや、過労死しちゃだめでしょ:笑)
 幸いなことに海外ニキとのコンタクトもとれて英語版、フランス語版の頒布も可能な体制が出来たので日本よりTRPGの普及している海外での市場拡大も視野に入れております。
元々爆発的に手に取ってもらえる可能性が無いなら頒布エリアを広げて個々で地味に広がれば結果的にたくさんの人に知って貰えますし、この苦労は本当に良いチャンスと考えてます。
 あまり筆の早い人間ではありませんがこれからもよろしくお願いします。

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